社長のつぶやき

東日本大震災から9年

今日、あの未曽有の東日本大震災発災から9年の月日が経ちました。弊社でも14:46に犠牲になられた全ての方々に対し哀悼の意を表するために黙祷致しました。”あの”と申し上げたものの、私は東日本大震災を体験しておりません。2011年1月にブラジルトヨタへ赴任し、3月11日は、ドバイで開催するブラジルのトヨタ販売店代表者会議に出席するため、サンパウロからドバイへに向かう飛行機に搭乗していました。

ドバイの空港に着いた途端、先乗りしていたブラジルトヨタのスタッフから日本で大災害が起きているようだと聞いて、ホテルにチェックインするや否や部屋に駆け込んでCNNのニュースに釘付けになったことを昨日のことのように思い出します。公式イベントに参加する以外は部屋に閉じこもりニュースを見ていました。海外では津波の状況を比較的ストレートに伝えていたので、画面を見ながらこの世のこととは思えない状況に言葉を失っていました。

私は学生時代を仙台で過ごしましたし、母は仙台の出身なので親戚・友人の中には被災した方が沢山いましたが、幸い皆さん命に別条はありませんでした。しかしながら、多くの方々が亡くなられ、9年経った今でもまだ5万人近くの方々が避難生活を強いられている現実に心を痛めています。未だ当たり前の生活を取り戻せていない方々が多くおられるのです。

今、日本全体がコロナウィルス問題で大変な状況です。私は政府の方が正しいとか、野党の方が正しいとかコメントするつもりはありません。またマスメディアで報道されているコメンテーターの意見に対し殊更反応するつもりもありません。

ただ一つ、この問題が報道され始めた頃にある識者の方が”大切なことは常に冷静に怖れることです”とおっしゃっていた言葉が耳に残っています。

それから私は個人としても、弊社の代表者としても、報道の内容からなるべく事実だけを取り出し、冷静に怖れる観点から、自らの行動そして会社のオペレーションに関して覚悟を持って決断しています。結局、自分のことは自分で決めていく。そして自分で結果責任を負うしかないのではと考えます。極端な考え方かもしれませんが。

コロナウィルスで皆さんが不自由な思いをしております。私もイライラすること多々あります。しかし、こんな時こそ当たり前の生活がいかに有り難いものかを再認識し、当たり前の生活に感謝する良い機会ではないかと思います。コロナの問題がいつ終息するかわかりません。しかし、大震災から9年経っても未だ多くの方々が避難生活を強いられています。いつか当たり前の生活が戻ってくると信じて頑張っておられる被災者の方々に学ぶことが沢山あるのでは、、、と思うのは私だけでしょうか。。。

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