社長のつぶやき

インターンシップ

過日、当社も2回のインターンシップを開催しました。売り手市場が継続すると思われる採用戦線において、とにかく当社に親しみを、そして興味を持っていただきたいという思いで開催しました。2日間かけて当社が何を生業としているか、より具体的に、体験型のプログラムを通して学生の皆さんに理解してもらえるよう心がけました。インターンシップは当社のような中小企業、”BtoB企業”にとって、学生の皆さんに我々の素顔に触れてもらえる貴重な機会と考えます。

出たがりの私は参加された学生さんとの昼食会に参加し、好き勝手なことをしゃべったので閉口された方もおられたかもしれませんが、会社の代表者として参加いただいた方々に敬意を表したかったし、代表者の素顔を見せることで少しでも親しみをもっていただけたらという思いでした。

このような場で質問をお受けすると、就職するにあたって残された学生時代に何をするのが良いかと聞かれることが多いのですが、私としてはより多くの人と接し、より多くの本を読んで、より多くの場所を訪ね、出来るだけ新しい世界に触れるようにすることが大切ではといったニュアンスで答えています。

私自身を振り返れば、就職前にもう少し語学をやっておけば、遠回りせずに海外の仕事につくことが出来たかなと思わんこともないですが、海外にしろ、国内にしろ良い仕事をするにはやはり心が、ハートがなくてはだめだと思うので、まずは人間性を磨くことが大切かなと思います。

今までの経験から得た知識、培ってきた人脈は勿論有用で大切にしなければいけませんが、それだけでは世の中勝負できない、出来るだけ自分を新しい世界に置くことによって、刺激を受け、自らを高めようとするチャレンジ精神を持ち続けることが大切ではないかと思うのです。

先日、日経電子版でライフネット生命保険創業者の出口治明さんのインタビュー記事を読みましたが、出口さんは少子高齢化の日本において就労人口が少なくなる中、生産性を上げていかないと貧しくなるしかない、生産性をあげるために”人・本・旅”の生活を提案されています。

私の理解が間違っているかもしれませんが、出口さんは、長時間労働から良い知恵は生まれず、時間を切って、その時間内でベストを尽くすことにより、ちゃんと休んで、”人・本・旅”の生活をすることです、とおっしゃってます。出口さんの言葉を引用すると、”人・本・旅”とは、人に会う。本を読む。旅は、現場のことで、おいしいパン屋さんができたら、行って、買って、食べて、初めておいしさがわかる、脳に刺激を与えなければ、良いアイデアなんて出てこない。とおっしゃってます。

出口さんのインタビュー記事には他にもいろいろ書かれていてとても奥深いものでしたが、私にとっては、この”人・本・旅”という言葉が、とても心に響くものでした。

 

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