支社長のつぶやき

支社長のつぶやき2020年5月のアーカイブ

皆さん、お元気ですか。非常事態宣言が解除されましたね。一息ついたという思いとまだまだコロナとの戦いは続くという緊張感が入り交じった何ともいえない雰囲気が漂っていると感じます。私としてはこれまで通り、冷静にコロナを怖れて行動していくつもりです。

緊急事態宣言や外出自粛要請が出る中で、自粛ポリスやコロナ自警団といった言葉が出てきました。自粛を守っている人が守っていない人に対し過度な攻撃を仕掛けていますし、マスコミもそれを煽っている感じがします。勿論、私も自粛要請を受け入れないパチンコ店や県境をまたいでも開店しているパチンコに通う方々を見ると腹立たしくなります。また、千葉県内を他県ナンバーが走っているのを見ると、つい“おいおいおい”とも思ってしまいます。

しかし、だからといってパチンコ店に投石したり、他県ナンバーの車を煽ったりしていいわけではありませんよね。例え加害者側に理があったとしても、言葉による攻撃を含めて暴力行為や危険行為は厳に慎むべきでしょう。自粛している・していないに起因する嫌がらせや吊し上げに加え、医療従事者及びその家族へ差別的言動がなされていることを耳にするとさすがに大きな失望感を覚えます。

ある識者の方が、“ムラ社会的な相互監視と同調圧力が図らずも感染拡大を食い止める大きな抵抗力の一つとして機能している。しかし、それはまた有形無形の差別や迫害を生じさせている”“徹底的な自粛により感染で死ぬ人は減らせても、経済的リスクによって死ぬ人を増やすことになりかねない”“すべてにおいてただしい決断をしているわけではない。採用された決断・行動の光と影の両面を冷静に評価しながら、より良い方策を模索していくことが望まれる”といった趣旨のコラムを書かれてました。

千葉市の熊谷市長はマスコミへのメッセージで、“心理学からも、自粛を守っていない人をいくら報じても自粛を守らない人は行動を止めません。むしろ、守っているのは馬鹿らしい、守っていない人がいるなら私も、という心理を誘発します。それよりも自粛を守っている人達を報道し、データとともに-みんな守っているよ-と報道する方が結果が出ます”とおっしゃってます。

以前読んだ本の中で、好んで犯罪を犯す人は少なく、止むに止まれず犯罪に走ってしまうのが一般的とありました。自分は本当は善良な人間だが、今度ばかりは特別だと考えてしまう。“本来の人格”と“実際の行動”は別であるということらしいです。自粛を守らない=犯罪とまでは思いませんが、自粛を守らない人に対しその行動を責めても、一回の過ちを否定されているぐらいにしか認識されず、それよりも自粛を守っている人達の努力とその成果を伝えた方が、自らの人格に思いをはせて自粛へ舵を切ってくれるかもしれません。勝手な解釈かもしれませんが。

TV報道で日本赤十字社ホームページに掲載されている“新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~”が紹介されてました。すぐに読ませていただきましたが、第1の感染症は“病気そのもの”、第2の感染症は“不安と恐れ”、第3の感染症は“嫌悪・偏見・差別”で、病気が不安を呼び、不安が差別を生み、差別が更なる病気の拡散につながる、とありました。まさに負のスパイラルです。イラスト入りでとてもわかりやすかったです。

不安や恐れは人間の生き延びようとする本能を刺激し、特定の人・地域・職業を攻撃してしまう。本当にその通りだなと思いました。不安や恐れにふりまわされないために、“気づく力を高める”“聴く力を高める”“自分を支える力を高める”ことが肝要とのことです。

それらを通して冷静な対応が可能となり、それぞれの立場で頑張っているすべての人々に感謝の気持ちを持てるようになれば、負のスパイラルが断ち切れると学びました。私は私の立場で出来ること行い、冷静にコロナを怖れて行動していきたいと思います。